〜黒き黎明〜

暁の紅 大地を染め尽きて
蒼穹へ舞い上がる 猛き黒炎の陽

時は今 覚醒を誘う
闇に潜む者よ 瞳開け 翼広げよ

( 此は魔の目覚める場所… )


逢魔滲む黄昏 満ちて大地彩り
円天へ巡る星辰 夜闇を詠う

ものみな 魔島へ導かれ
その腕に抱かれ 墜ち 暗きへ沈むが良い

( 此は魔の眠れる場所… )


誇り高き漆黒よ 魔島へ集え
光輝たる純白よ 魔島へ朽ちよ

( 此は魔島… 我らの還る土地… )



2002/12/29記

魔島がスルトガルムと呼ばれた頃。
愛おしき魔の地へ捧げた詩。
かつての国謡でもあった。