〜朽ちゆく炎〜

盛る紅蓮の先端
褐色に色褪せて

崩れて落ちる
はらはら はらはらと

滾る紅蓮の瞳
漆黒に鎮まりて

眺めて嗤う
ゆらゆら ゆらゆらと

燃ゆる緋の指先
灰辿る影の輪郭

愛おしげになぞる
熱を 色を

セピアに染まる
夢を 理想を 言霊を...




2004/03/07記

火種の尽きた熾火のように、いつまでも燻って
消える事もなく、只朽ちてゆく色は何色なのだろう。
いつか記憶褪せる想い出と同じ、セピア色だろうか。