悠幻奇想


悠久 幻想 幻惑の彼方
星は流れて海へ降りゆく
きらめく波は空へと昇り
天へと交わり蒼穹を為す

聖なる束縛 生命の契り
絶えぬが宿命か 昏き妖-あやかし-
纏うる時刻-とき-を止めても尚
逃れられぬが死滅の絆

巡り 巡りゆく遙かなる宇宙に
碧青の天球儀廻転(まわ)す者よ
蒼くたなびく草原でさえ
気ままに転がす玩具と知るか?

或いは天命動かすゆえの
哀しき定めと心得るのか...


夢幻 永遠 静寂を越えて
風はすべてを運び去りゆく
忘却された時代の片隅
何処とも知れぬ秘めたる大地に

邪さえ望むか 愛しき子らよ
永久の身体を 消えぬ炎を
例え汝が手にしたとして
一体 何を成し得るのか

流れ 流れゆく空間の硲で
時告げる鐘を待つ命たちよ
誇りに思え 自らの心を
この天球(ほし)に存在することを

「悠久」の名を冠すこの場所が
すべての軌跡の交わる空間…



1000ヒット、藤花サマへのプレゼント詩です。タイトルはやはり適当…(^^;)
今回の課題はは「悠久」を感じさせるもの、ということでした。少しメッセージ性のあるものを書いてみましたが…
微妙に課題を達成していない気が(-_-;)。