東京ディズニーシー BraviSEAmo!

2004.07.21 東京ディズニーシー BraviSEAmo!(イベント期間 7/17〜 20:05)
※ネタバレ注意!

 滑り込みギリギリセーフで何とかオープニングから見る事が出来ました。例の気の抜けるミッキーの声が合図です。
 平日ならと思ったのですが、やはり人は多かったですねぇ。オープニングセレモニー(というかミッキーの語り)が終わるまでの間、うろちょろと歩いてよく見える場所を探す私。怪しいことこの上ないのですが、そこは沢山の人混みが覆い隠してくれました。(笑)そんなこんなで、背伸びしないといけませんでしたが、何とか見やすそうな場所を発見して潜り込みます。本当はもうちょっといい場所を探し回りたかったのですが、タイムオーバー。そろそろショーの始まりです。
 静かで荘厳な音楽が流れはじめ、幾つもの水の筋が扇のように連なってゆらゆら。細かな水霧が紗のよう。風も強くもなく、弱くもなく、丁度良い加減でしたので、これはかなり良い感じです。微風になびく薄絹さながらに。
 うっかり見惚れているうちに、奥の方の水が立ち上がってきました。どういう仕組みかとか敢えて突っ込みませんが(ええ、夢と魔法の国ですから)どうやら水の精のよう。公式ページによると、名前は『ベリッシー』と言うらしいです。青い光に照らし出されて、涼やかにすらりと佇みます。BGMに流れる綺麗な歌声は、どうやら水の精のものらしいですね。
 ゆらめく水幕扇(ぇ)に誘われるように、ゆっくりと水上の舞台ごと移動した後、静かに水面に戻ってゆきます。同時に沈み消えてゆく噴水たち。何しに出てきたんだアンタ(爆)
 どうやら彼女(?)の出番はこれで一端終わりのようです。

 一瞬の静寂の後、唐突に轟く雷音。轟くドラムの音と共に、プロメテウス火山(でしたっけ)の火口から炎が吹き上げられます。ほんの二、三回でしたが。
 激しくなる鼓動に会わせ、水面から噴き上げられる火の玉。そこかしこから宙に舞い上がる火炎の感覚は次第に短くなり、気付けば水面に燃え広がる炎。表面を覆うように、絵を描くように。うわぁ海(?)が燃えてますよ! ほんの一部ですが!(涙)
 そうこうしているうちに、やがて火山の足下(の方)から、ゆっくりと立ち上がる?赤い……ええと…トリ…?おそらく火の鳥、なのでしょうね。これが火の精ですか。…というかですね。どう見ても「鉄のカタマリ」にしか見えないのですが! せめてもうちょっと紅くするか何かしてあげようよ…(泣)名前は『プロメテオ』というらしいです。恐らく…じゃなくても火山の名前に由来するのでしょうが、なんと単純な(笑)

 さておき。

 火の羽を翼(の骨?)に噴き上げ、じわじわと翼を広げてゆきます。立ち上る水霧に阻まれながら。
 「これが愛なんだね…!!」…とは残念ながら思いませんでしたが、断末魔のように何度も火を吹き、それでも水辺(というか水の中)に佇み続けるプロメテオ。ちょいとばかり切なくなりました。とはいえ、これは見る側にもそれなりの想像力を要しますね…。

 そんなところで、再び水の精ベリッシー登場です。
 立ち上がり(?)ゆっくりと火の鳥の元へ歩み…いや滑り寄って行きます。水飛沫はいよいよ激しく、火花は散り、幾つもの火柱(というか花火…?)。
 水に煽られて勢いを無くしていた翼の切っ先からは、いつの間にか燦然と輝く火の子が雨のように星のように水面に降り注ぎ。
 嘴を高く掲げて火の鳥が啼き……同時に、中空を弾け渡る閃光と爆音。

 感動の幕を閉じるのは、勿論この人(?)……


『ブラヴィッシーモ!!』


 …だから、ミッキーの声は気が抜けるんですってば……。



●総括
 前情報では、直前の練習でも成功した事がなかったのだとか。心配していたのですが、失敗らしきものが良く解らなかったので良しとします。(むしろ、あの火の精の情けなさに、今回のを失敗だと思いたいのですが)
 全体的に火の演出がイマイチだったなぁ…と。やはり技術的な部分で無理があるのか。水の精の神秘的な美しさ、流麗さに比べて、火の玉連発、鉄骨の火の鳥、燃える水(小規模)…ではあまりにも。CMは詐欺だ!と思ってしまいます。
 私としては、最後に鉄骨(いや、鉄かどうかは知りませんが)の鳥の全身が燃え上がるような演出を期待していたのですけれども。

 ところで、地底旅行の案内人がネモ船長というのはどう考えてもおかしい気がします。
 …というよりも、地底旅行ったら恐竜だろう