吸血鬼とは  黒好きゆえの… <1>


 吸血鬼(=ヴァンパイア)とゆーと誰もがドラキュラをイメージするので、同一のものとして考えている方も多かろうが、吸血鬼フリーク(笑)としては一言、違ーうっ!!と言いたい。もともと吸血鬼=Vampireは、ギリシア語で「Vam」が血、「prien」が餓えている、と言う意味で、血に飢えるものという意味だったと思う。(諸説多々)ドラキュラというのは、ヨーロッパのとある領主で、すごく良い領主だったのだが、罪人に対して行った刑罰がもの凄かったために、その地方以外では怖れられたとゆーお話。それがそのうち怪奇化(?)されたんだな。領地では英雄として称えられているハズだぞ。

 昔からヴァンパイアをテーマにした映画や小説は多かったけど、結構間違った知識も入ってたな。それでも面白かったのが、いつだったか昼間に見た“ドラキュラ”(コメディ)とゆー映画。ドラキュラ伯爵の息子がソドムの人(あ、吸血鬼)だったし、なかなか笑えた。吸血鬼と言うと、どうしても唯美的、耽美的になるのは仕方ないのかな。いつからか吸血鬼は美形っていう固定概念ができたのもこのせいかもね、「凄惨な美しさ」とか「妖艶な美しさ」とか「神聖な美しさ」とかいろいろだけど、やっぱある程度美形じゃないとなぁ。

 吸血鬼にも色々種類があってね、十字架を怖れるとか言うのも、ちゃんと聖別(浄めることね)したものじゃないといけないとか、十字だけでいいとか、全然効かないのとか(異教徒?)太陽の光を浴びて灰になるとか、動けなくなるとか、影響受けないのとか。国によっても色々伝承があるらしいよ。

 吸血鬼モノで好きなのは、やっぱり“夜明けのヴァンパイア”《アン・ライス著》かな? “インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア”とゆー映画にもなってるけど、原作の方がアヤシサ大爆発(笑)なので。コミックスのも篠原烏童さんで良かった。アルマン(映画版ではアーマンド)がヤケに美人さんでね。これに続く“ヴァンパイア・クロニクルズ”《同じくアン・ライス著》シリーズも良いね。訳者は巧いとは言えないが…(オイオイっ)

 ヴァンパイアは永遠のロマンだ、とか思っているのは私だけだろうか? 時々、美しく不死であるならヴァンパイアもいーなーとか思う。ほんの時々ね。でも実際の所、そう言った存在になった時、一体何を思って生きていけばいいんだろう。疑問。ある意味、吸血鬼ってもの凄く孤独な存在だと思う。だから余計に美しく感じられるのかもね。孤高の存在っていうものに、どうしても憧れを感じちゃうのかな。超越者っていうイメージ。そう言えば、Blaze&Bladeというゲームのヴァンパイアロードの城も、「超越者の城」って呼ばれてたな。まぁ、個人差はあれど、吸血鬼に対するイメージって、皆似通ってるんだろうね、何故か。やっぱり闇の支配者とか? 美形でなくちゃならん!っていうは私の固定概念だとしても、闇とか影とかのイメージは当然ついてくるよね。自然の摂理に反しているからかなぁ。それとも、他の生物を犠牲にしつつ生きて、それを罪と感じてないからなのかなぁ。罪悪感を感じてないと言うのは個人的な予測だとしても、命を歪めて創られた存在だからかな。アヤシゲで良いね。

 何かだんだんわけがわからなくなってきたが、つまるところ私は吸血鬼が好きなのである。影のある美形、何て良いヒビキだオイオイ)私にとって吸血鬼とは…そうだなぁ、多分、闇のもたらす永遠のロマンへの導き手と言ったところかな。結局、美しけりゃ良いのよ。何故かって、私も唯美主義者だから。